看護師転職エージェントはなぜ無料？仕組みと7つのメリットをわかりやすく解説

※本記事はプロモーションを含みます。

「看護師転職サイトはなぜ完全無料なの？」

「無料って聞くと怪しくて恐い」

このような疑問や不安から、転職エージェントの利用を避ける人もいるのではないでしょうか？

実は、看護師向けの転職エージェントは厚生労働省の許可を受けた「成功報酬型ビジネス」で、費用はすべて病院や施設側が負担しています。利用者が払うお金は、最初から最後までゼロ円です。非公開求人の紹介、年収交渉の代行、面接対策まで、すべてが「無料のまま」プロのサポート付きで受けられます。

記事を読めば「0円で安心かつ有利に転職する方法」と転職活動で後悔しないチェックリストが今日から実践できるでしょう。

≫転職エージェントとは？利用方法やメリット、選び方まで徹底解説！

看護師転職エージェントがなぜ無料で使えるのか？仕組みを解説

看護師転職エージェントがなぜ無料で利用できるのか、それは決して怪しいものではなく明確な理由が存在します。利用者が一切費用を負担せずにサポートを受けられるのは、以下のビジネスモデルによるものです。

人材紹介会社が病院や施設から成功報酬を受け取る

看護師転職エージェントは、求職者ではなく採用側である病院・クリニック・介護施設などの医療機関から成功報酬を受け取ることで運営されています。成功報酬とは、紹介した看護師が入職し、一定期間勤務した時点で初めて発生する紹介手数料のことで、一般的に看護師の想定年収の20〜35％が相場です。

費用を支払う主体	支払い先	費用発生タイミング
医療機関	看護師転職エージェント	入職後（試用期間満了など条件あり）
求職者（看護師）	なし	一切発生しない

成功報酬型ビジネスモデルと厚生労働省の許可制度

日本で人材紹介事業を行うには、厚生労働省の「有料職業紹介事業」許可を取得し、職業安定法を遵守する必要があります。許可事業者は以下のルールを守ることで、利用者（看護師）から手数料を徴収できない仕組みになっています。

無料相談から入職後フォローまで費用が発生しない理由

エージェントが提供する主なサービスは下記のとおりです。

サービスはすべて医療機関からの成功報酬でまかなわれるため、看護師に請求されることはありません。エージェント側としては、早期離職が少なく長期的に定着する人材を紹介するほど収益が安定するため、丁寧なフォローを行うことにメリットがあります。

厚生労働省によると、有料職業紹介事業者の紹介手数料収入のうち医療・福祉分野は全体の約20％を占めており、看護師紹介は主要な市場となっています（出典：令和４年度職業紹介事業報告書の集計結果）。この市場規模が安定的な手数料収入を支え、無料サービスが成立しています。

看護師転職エージェントの無料利用で得られる7つのメリット

転職エージェントは「無料で使えるのに本当に役立つのか」と不安に感じる看護師も少なくありません。ここでは、料金を支払わずに得られる具体的なメリットを7つ解説します。

非公開求人を紹介してもらえる

転職エージェントが保有する求人のうち、Webサイトや紙媒体に掲載されない非公開求人は全体の5〜6割を占めるといわれています。その理由は「採用条件を他院に知られたくない」「応募殺到を避けたい」という医療機関側の事情によるものです。

登録後にキャリアアドバイザーがヒアリングを行い、経験・希望条件に合わせてマッチングしてくれるため、競争率の低い好条件求人に出会いやすくなります。

項目	公開求人	非公開求人
情報開示範囲	一般公開	エージェント登録者のみ
競争率	高い	比較的低い
条件交渉の余地	限定的	柔軟に可能

非公開求人を仲介できるのは、有料職業紹介事業の許可を受けた事業者に限られています。制度の詳細は厚生労働省「令和４年 改正職業安定法Ｑ＆Ａ
」で確認できます。

≫看護師の仕事探しで失敗しない！おすすめ転職エージェントと筆者の成功事例を紹介

履歴書添削と面接対策がプロ仕様

転職エージェントのキャリアアドバイザーは、数多くの採用実績データを蓄積しています。応募者一人ひとりの経験や志望動機に合わせ、看護師用の専門フォーマットで看護観・臨床経験の訴求ポイントを整理してくれるため、書類通過率の向上が可能です。

病院ごとの過去質問や想定回答を使った模擬面接を実施してくれるため、緊張しやすい人でも本番をシミュレーションしやすいのが特長です。

給与や勤務条件の交渉を代理で行う

看護師の給与は経験年数や夜勤回数、手当の有無で大きく変動します。しかし、当事者が直接交渉すると「印象が悪くなるのでは」と遠慮しがちです。エージェントは医療機関と強固なパイプを持っており、年収アップへの交渉術にも長けています。交渉時のポイントは以下のとおりです。

退職手続きや引き継ぎをサポート

退職届の提出期限や有給休暇の消化、引き継ぎ資料の作成など、退職プロセスは手間がかかるうえに専門知識が求められる作業です。エージェントは就業規則や労働基準法に基づき、円満退職のスケジュールを逆算して提示してくれます。離職票や雇用保険被保険者証の受け取り漏れまでチェックリスト化してくれるため、次の職場にスムーズに移行できます。

ミスマッチを防ぐキャリアカウンセリング

キャリアアドバイザーは求職者の臨床経験・ライフイベント・将来像までヒアリングし、短期的な条件だけでなく中長期的なキャリア設計を提案します。徹底したヒアリングにより、転職後のミスマッチを防ぐことも可能です。たとえば「急性期→在宅」「外来→治験コーディネーター」など、希望に沿ったキャリアチェンジ事例を紹介し、定着率の向上を後押しします。

24時間電話やLINEで相談できる

夜勤・シフト勤務がある看護師にとって、日中のみのサポートは利用しづらい場合があります。大手エージェントでは24時間365日対応のコールセンターやLINEチャットを設置しており、勤務後の深夜帯でも求人確認や面接日程調整が可能です。緊急の勤務トラブルや入職直前の不安にも迅速に対応してくれる点が高評価につながっています。

入職後フォローで早期離職を防ぐ

日本看護協会「2023 年 病院看護実態調査」によると、新卒看護師の約10％が1年以内に離職しています。ベテランや中堅クラスでも、環境が合わずに早期退職する例は少なくありません。エージェントは入職後1〜3か月を目安に状況ヒアリングを行い、人間関係・業務量の悩みを医療機関へフィードバックしてくれます。配置換えや教育体制の見直しを促すことで、定着率向上を図っています。

無料で利用できる看護師転職エージェントの注意点と対策

看護師転職エージェントは無料かつ便利ですが、仕組みを理解していないと「思っていたサポートが受けられない」「ブラック病院に入職してしまった」などのトラブルが発生する恐れがあります。

ここでは実際に寄せられる不満や失敗談を踏まえつつ、具体的なリスクと対策を解説します。

担当アドバイザーに当たり外れがある

厚生労働省の統計によると、有料・無料を問わず民間職業紹介事業所への看護師の求職申込件数は約88万件です。アドバイザー1人あたりの担当求職者が多いほど、細やかなフォローが行き届かない傾向があります。

もし「連絡が遅い」「ヒアリングが浅い」と感じたら、遠慮なく担当変更を申し出ましょう。大手エージェントの多くはカスタマーサポート窓口を設けており、変更希望は珍しくありません。加えて2〜3社の併用登録を行うことで、比較対象ができサービス品質を見極めやすくなります。

≫転職エージェントはやめとけと言われる理由5選！見極め方や上手な活用方法も徹底解説

紹介求人数が地域や診療科で偏る

看護師不足が深刻な地方や診療科では求人自体が少ないため、エージェントが持つ案件も限られます。

地方勤務を希望する場合は、①地域特化型エージェント、②ハローワーク、③病院公式サイトの情報を横断的に活用しましょう。また「訪問看護」「美容クリニック」など診療科の希望が明確な場合は、領域特化型サービスに登録すると母数を増やせます。

≫看護師の仕事探しで失敗しない！おすすめ転職エージェントと筆者の成功事例を紹介

急かされる場合やブラック病院を勧められる場合がある

成功報酬型モデルでは、求職者が早期に入職しなければ報酬が発生しません。そのため、担当者が「内定した病院に今すぐ返事をしてほしい」「他の候補は埋まった」とプレッシャーをかけるケースがあります。焦って承諾すると、離職率が高い、残業代が支払われないなどのブラック病院を選んでしまう恐れがあります。

対策として、平均残業時間・有給取得率・離職率を具体的に質問し、回答をエビデンス付きで求めましょう。第三者口コミサイトや日本看護協会の公開情報（日本看護協会「労働と看護の質向上のためのデータベース（DiNQL）事業」）も併用すると、情報の正確性が高まります。

対策：複数社登録と口コミ確認でリスクを軽減

すべてのリスクをゼロにすることは困難ですが、以下の手順を実践することで被害を最小化できます。

注意点と対策のまとめ

主なリスク	発生しやすいケース	有効な対策
担当アドバイザーの質にばらつきがある	経験が浅い新人担当が1人で多数の求職者を抱えている	初回面談で交代を依頼できる窓口を確認し、複数社を併用
地域・診療科による求人の偏り	首都圏に強い会社で地方求人を探す 急性期病院中心の会社で慢性期やクリニックを探す	地方密着型や診療科特化型を併用し、ハローワークも補完
希望と異なる求人を強く勧められる	担当のノルマが厳しい時期 紹介手数料が高い求人を優先する場合	断る意思を明確に伝える 内部情報を第三者の口コミで再確認

無料の看護師転職エージェントと自力での転職・ハローワークとの比較

看護師の転職では、無料登録の転職エージェントや自力での転職、ハローワークを利用する方法のそれぞれに強みやメリットがあります。以下の点を比較検討したうえで、自分に合った方法を選択しましょう。

≫転職エージェントと転職サイトの違いは？目的に応じた使い分けの方法も徹底解説

求人情報量と交渉力の違い

転職を成功させるうえで最も重要になるのが、

「どれだけ多く・質の高い求人にアクセスできるか」

「給与や勤務条件をどこまで有利に交渉できるか」

上記の2点です。

看護師転職エージェントは、病院・クリニック・介護施設・企業看護師といった幅広い形態の求人を保有しており、なかには一般公開されない非公開求人も多数含まれます。また、エージェントは病院側との契約実績が豊富なため、個人では切り出しにくい年収アップや残業時間の明示などの交渉を代理で行えます。

比較項目	転職エージェント	自力（病院公式サイト・求人等）	ハローワーク
求人件数	公開＋非公開で豊富。地方・企業求人にも強い	公開求人のみ。件数は限定的	公共職業安定所に届出のあった求人のみ
情報の深さ	内部情報（離職率・人間関係）まで共有	公式発表のみ。内部事情はわかりにくい	求人票に記載の基本情報のみ
条件交渉	専任アドバイザーが代理交渉	本人が直接交渉。ハードルが高い	原則本人が交渉。ハローワーク職員は調整のみ

求人情報の網羅性と交渉力を重視する場合、エージェントの利用が最も効率的です。

≫【実体験から学ぶ】転職エージェントのメリット・デメリットとは？上手な活用法も解説！

時間と精神的負担の差

転職活動は情報収集、書類作成、面接調整など工程が多く、看護師のようにシフト勤務が不規則な職種では時間の捻出が大きな課題になります。転職エージェントはこれらの作業を代行・サポートしてくれるため、現職に就きながらでも無理なく転職活動を進められます。

作業	転職エージェント	自力（病院公式サイト・求人等）	ハローワーク
求人検索	条件入力で担当者が提案	Web・紙媒体を自分で調べる	窓口・端末で検索
情応募書類作成	履歴書・職務経歴書を添削	すべて自分で作成	様式提供のみ。添削は限定的
面接日程調整	担当者が病院と調整	本人が直接連絡	職員が一部調整
精神的負担	キャリア相談が随時可能	悩みを相談できる窓口が少ない	窓口相談は可能だが待ち時間が長い

転職成功率と満足度の統計データ

公的統計では「エージェント経由」「ハローワーク経由」といったルート別の転職成功率は公表されていませんが、医療・福祉業界全体の入職・離職動向から傾向を読み取ることができます。

厚生労働省「令和４年雇用動向調査結果の概況
」によると、医療・福祉業界の入職率は14.4％、離職率は15.3％と全産業平均（入職率15.2％、離職率15.0％）より離職率が高く、人材流動性が大きいことがわかります。こうした環境下では、転職後のフォロー体制があるエージェントを利用することで、早期離職を防ぎ満足度を高められる可能性があります。

また、日本看護協会が実施する「2024年病院看護実態調査報告書」では、離職要因として「職場の人間関係」「業務量の多さ」が上位に挙げられています。転職エージェントは職場の雰囲気や教育体制などの内部情報を事前に提供できるため、ミスマッチによる早期離職を抑制しやすい点が強みです。

一方、ハローワークは公共性の高さがメリットですが、求人票の情報が最低限にとどまることが多く、実際の職場環境を見極めにくいという声が少なくありません。このため、転職後の満足度に差が出やすいと考えられます。

無料で使える看護師転職エージェントおすすめ3社

看護師転職エージェントといっても、数多く存在します。ここでは完全無料で利用でき、求職者満足度が高い主要3サービスを紹介します。それぞれの運営企業は厚生労働大臣の有料職業紹介事業許可を取得しており、成功報酬型ビジネスモデルで運営されているため、求職者側に一切料金が発生しません。

サービス名	運営会社	公開求人数※2025年5月時点	対応エリア	サポート体制	厚生労働大臣許可番号
ナース専科（旧ナース人材バンク）	株式会社エス・エム・エス	約20万件	全国47都道府県	電話・メール・LINE／土日祝も対応	13-ユ-190019
レバウェル看護（旧看護のお仕事）	レバウェル株式会社	約13万件	全国47都道府県	電話・メール・LINE／全国に拠点	13-ユ-309623
看護師ワーカー	株式会社トライトキャリア	約４万７千件	全国47都道府県	電話・メール・LINE／土日祝も対応	27-ユ-301770

ナース専科（旧ナース人材バンク）

ナース専科は2003年創業の老舗エージェントです。長年の転職サポートで培った病院ネットワークとブランド力を活かし、地方の中小病院や療養型施設の求人にも強い点が特徴です。応募先のインシデント発生件数や離職率など内部情報を共有してくれるため、ミスマッチの少ない転職が期待できます。

こんな人におすすめ

ナース専科は、以下のような方におすすめです。

地域医療支援病院の転職実績が豊富なため、専門性を高めたい方にも向いています。

レバウェル看護（旧看護のお仕事）

レバウェル看護は、特に若手看護師からの支持率が高く、満足度調査でも上位常連のエージェントです。累計登録者数61万人を超える実績も魅力です。求人票に掲載されていない残業時間・離職率などをキャリアコンサルタントが現場取材しており、リアルな職場情報を得られます。

LINEやメールでキャリア相談ができるため、隙間時間で連絡が取りやすい点もメリットです。

こんな人におすすめ

レバウェル看護は、以下のような方におすすめです。

看護師ワーカー

看護師ワーカーは全国に拠点を持ち、地域密着で求人を開拓している点が強みです。介護施設や訪問看護ステーションの求人割合が高いため、多職種連携や在宅看護を学びたい方にも合致します。

職場見学の同行サービスや面接同席サービスがあり、対面でのフォロー体制が充実しています。

こんな人におすすめ

看護師ワーカーは、以下のような方におすすめです。

看護師転職エージェントを無料で賢く利用する5つのステップ

看護師転職エージェントは、無料で利用できるうえに有料級のサポートが充実しています。さらに効果的に活用するためには、以下のステップを意識してみましょう。

1. 複数登録でメリットを最大限に活かす

1社だけに絞ると、紹介求人やアドバイザーの質にバラつきが出ても比較できません。地域密着型と大手総合型を最低1社ずつ登録し、求人件数・サポート体制・担当者との相性を見極めましょう。LINE相談のレスポンスや24時間対応の有無も重要です。

比較ポイント	チェック方法	期待できる効果
非公開求人の数	初回ヒアリング時に質問	希望科・勤務形態の選択肢が増える
アドバイザーの専門性	看護師資格の有無・担当年数	キャリアカウンセリングの精度向上
サポート範囲	退職手続きや入職後フォローの有無	トラブル時のバックアップを確保

≫【2025年最新】看護師が複数の転職エージェントを利用すべき5つの理由

2. 初回ヒアリングで希望条件を具体的に伝える

「夜勤回数は月4回まで」「オンコールなし」「年収は前職＋50万円以上」など、数字と言葉で可視化するとアドバイザーはマッチング精度を上げやすくなります。

看護技術よりワークライフバランスを重視する場合は、必ず優先順位を共有しましょう。厚生労働省運営サイト「確かめよう、労働条件」も事前に目を通すと、現実的な条件設定が可能です。

3. 内定後の条件交渉を任せるコツ

給与や配属先の交渉は自分で行うと感情が絡み、失敗しがちです。転職エージェントは、条件交渉の代理も積極的に行ってくれます。それは、成功報酬を得るエージェントは早期離職を避けたいため、適正かつ継続可能な条件を提示するメリットがあるからです。

交渉材料として「同規模病院の平均年収」「夜勤手当相場」を提示してもらい、客観的データで説得力を高めましょう。

4. 入職後フォローを活用してキャリアを磨く

入職3か月以内の早期離職は病院・エージェント双方の損失です。そのため、転職エージェントは入職後のアフターケアにも力を入れています。電話や訪問面談でのフォローアップを依頼し、業務量・人間関係・教育体制の課題を相談しましょう。

新しい職場に不満があれば、配置換えや勤務条件の微調整を交渉してくれる場合もあります。これによりストレス要因を最小化し、長期的にスキルアップへ集中できます。

5. 面接や職場見学前に内部情報を確認する

口コミサイトのレビューだけでは信頼性が薄く、情報に偏りがあります。エージェントが持つ退職率・残業時間・有給取得率などの内部データを確認しましょう。面接前に「面接官の役職」「重視される評価ポイント」を共有してもらうと、病院文化に沿った自己PRが可能です。

看護師転職エージェントの無料利用に関するよくある質問

無料の看護師転職エージェントに関して、費用やサービスなどのよくある質問を以下にまとめています。

途中で利用をやめても費用は発生しない？

看護師転職エージェントは、厚生労働省の許可を受けた有料職業紹介事業に該当しますが、費用は求人側（病院・施設）が支払う成功報酬型です。そのため、登録後に相談を停止したり、紹介された求人に応募しなかった場合でも、看護師が請求を受けることはありません。

タイミング	看護師が支払う費用	医療機関が支払う費用
登録・相談	0円	0円
求人紹介・応募	0円	0円
内定・入職	0円	年収の20〜35％前後 （成果報酬）

この仕組みは厚生労働省が公開している職業紹介事業運営の指針にも明記されており、途中退会による違約金請求は禁止されています。

地方でも求人を紹介してもらえる？

大手エージェントの多くは全国に拠点を設け、地方の医療機関とも提携しています。特に人口減少や看護師不足が深刻な地域では、病院側が積極的にエージェントを利用するため、都市部と同様に非公開求人が集まりやすい状況です。

ただし、診療科の専門性が高い求人やクリニック求人は都市部に集中する傾向があるため、地方在住の方は以下の対策を取ると紹介数を増やせます。

個人情報の取扱いとセキュリティは問題ない？

看護師転職エージェントは、個人情報保護委員会のガイドラインおよび改正個人情報保護法を遵守しなければなりません。加えて、上場企業グループや大手エージェントの多くはプライバシーマーク（Pマーク）やISO/IEC 27001（ISMS）を取得し、情報セキュリティ体制を整備しています。

利用者が確認すべきポイントは次のとおりです。

チェック項目	確認方法
有料職業紹介事業許可番号	サイトの会社概要・フッターに記載
Pマーク・ISMSの取得	ロゴ表示・認証番号の有無
SSL/TLS暗号化	URLが「https://」で始まるか

不安がある場合は、個人情報の第三者提供に関する同意書を必ず読み、希望しない病院への情報開示を制限するようアドバイザーに伝えましょう。プライバシーマークの詳細は一般財団法人日本情報経済社会推進協会（JIPDEC）の公式サイトで確認できます。

まとめ

看護師転職エージェントは病院側の成功報酬で運営されるため、利用者は無料でサポートを受けられます。転職エージェントには非公開求人や条件交渉など7つのメリットがある一方、担当差や求人偏りに注意が必要です。複数社登録と希望の明確化でリスクを減らすことで、満足度の高い転職が実現するでしょう。

ハローワークや自力検索より情報量と交渉力が優れ、時間と精神的負担も軽減できるのが、転職エージェントのメリットです。入職後のフォローで早期離職を防ぎ、長期的なキャリア形成を支援してくれます。