【看護師のアップルウォッチは禁止?】意外と知らない活用術と業務効率化のコツ

「病棟でApple Watchって本当に使っていいの?」「感染対策や病院のルールが心配…」

そんな不安を抱える看護師の方も多いのではないでしょうか。実はアップルウォッチ(Apple Watch)は、タイマー・心拍数モニター・リマインダーなど、看護業務の効率化に直結する強力なツールです。

本記事では、現役ナースである私の体験談と病院ごとの実情をもとに、「禁止されるケースと許可されるケースの違い」や「業務効率化における便利な機能まで具体的に解説します。

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私は2年ほど前からアップルウォッチを使用しています。実際の使用感や使いやすい機能も紹介するので、ぜひ読んでみてください。

さらに、おすすめのSeries・バッテリーの持ち・セキュリティ設定・もし禁止された場合の代替策まで徹底網羅。

初めて検討する人でも、この記事を読めば「自分にとって最適な使い方と業務効率化」が見えてきます。

目次

看護師がアップルウォッチを使用する際の懸念点と現状

近年、アップルウォッチをはじめとするスマートウォッチは医療従事者の間でも急速に普及しています。しかし、看護師が勤務中に着用するとなると、院内ルール、感染対策、個人情報保護、患者への印象など複数の観点から議論が尽きません。

以下では、最新のガイドラインや病院ごとの実情を踏まえ、現場で問題となりやすいポイントを整理します。

  • 看護師のアップルウォッチ使用は禁止?
  • 医療現場でのアップルウォッチ使用に関する病院ごとのルール

看護師のアップルウォッチ使用は禁止?

まず大前提として、医療機関ではアクセサリー類の装着に関する規定が厳しい場合があります。特に手首周辺は手指衛生の観点から潔癖域として扱われることが多く、腕時計そのものを禁止している病院も珍しくありません。

アップルウォッチはBluetooth・Wi-Fi通信機能、マイク、スピーカーを搭載しているため、医療情報システムの電波干渉や個人情報漏えいといった情報セキュリティ面の懸念も挙げられます。病院によっては、電子カルテ端末周辺での電波発信デバイス使用禁止を明文化しているケースもあります。

一方で、心拍数モニタリングやタイマー、リマインダーといった機能は看護業務の効率化に直結するため、条件付きで導入を進める施設も増えています。厚生労働省や日本看護協会がアップルウォッチを名指しで規制しているわけではなく、最終判断は各医療機関の内規に委ねられているのが現状です。

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私が勤務している介護施設では、アップルウォッチの使用も問題ありません。むしろナースウォッチのような「ぶら下げる」タイプの時計は、介助時の妨げになるので禁止です。

医療現場でのアップルウォッチ使用に関する病院ごとのルール

病院による対応は、大きく3つのタイプに分けられます。以下に代表的な規定例と、それぞれのメリット・デメリットをまとめました。

分類代表的な規定内容メリットデメリット
全面禁止いかなる腕時計・スマートウォッチも着用不可。更衣室のロッカーに保管。感染・情報漏えいリスクを最小化。タイマーや通知機能が使えず、看護師の自己管理負担が増大。
条件付き許可看護部長の申請・許可制。
手洗い前後の消毒必須。
撮影禁止・サイレントモード固定。
業務効率化機能を活用できる。
感染対策の基準を明確化。
ルール遵守の確認コストが発生。
機能制限により利便性が一部損なわれる。
積極的推奨院内PHSと連携したアプリを導入。
公式マニュアルで洗浄方法を周知。
タイムリーな情報共有が可能。
スタッフ間コミュニケーションが効率化。
機器導入や教育コストが高い。
個人所有端末との区別が不明確になりやすい。

条件付き許可の運用においては、アップルが公表している「Apple Watch とバンドのお手入れ方法」を参照し、70%イソプロピルアルコールまたは次亜塩素酸ナトリウムを含む除菌シートで定期的に清拭する手順を採用する病院が多い傾向です。

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これはアップルウォッチに限らず、腕時計など身につける物において上記の対応が求められます。

看護師のアップルウォッチ使用を禁止するかどうかは病院の施設基準・経営方針・ICTインフラ整備状況によって千差万別です。実際に着用を検討する際は、就業規則と感染管理委員会の取り決めを必ず確認し、不明な点があれば直属の看護師長に相談することが不可欠です。

看護師として私がアップルウォッチを選んだ理由

看護師の仕事は、常に時間と情報との闘いです。多忙な看護師にとって、アップルウォッチは単なるデジタルデバイスを超えた、まさに「もう一人の頼れる看護師」と言える存在になりつつあります。ここでは、私がアップルウォッチを選んだ理由から看護現場でのスマートウォッチの活用、さらにおすすめのモデルまで、現役看護師の視点から解説します。

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私が使用しているモデルはSE 44mmセルラータイプです。

感染管理の観点からみたスマートウォッチの扱い

病棟では手指衛生デバイス表面の清拭が徹底されていなければ、アクセサリー類は感染源になり得ます。アップルウォッチはIP6X相当の防塵性能と50m耐水性能を備えており、アルコール含浸綿や低濃度次亜塩素酸水での表面清拭が可能です。

公式サポートページでも「70%イソプロピルアルコールシートでの拭き取り」を推奨しており、病院で一般的に使用される消毒手順に適合します。

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「Apple公式:お手入れ方法」 に従い、交代勤務ごとに清拭するだけで感染リスクを最小化できる点が、私の選択理由のひとつです。

看護師がアップルウォッチを使う際の患者からの視線

医療者がスマートウォッチを装着することに対して、患者は「仕事中に私物を操作しているのでは?」と誤解することがあります。しかしアップルウォッチは通知を触覚フィードバック(Taptic Engine)で受け取れるため、画面をのぞき込む回数を減らせます。

さらにバンドを白・ネイビー・ブラックなどのシンプルな医療用スクラブに合わせた色に統一することで、装飾品ではなく医療デバイスとしての印象を与えやすくなりました。

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デザインのシンプルさもアップルウォッチを選んだ大きな理由です。豪華で派手な付属品も多く存在しますが、仕事利用の場合は避けるべきでしょう。

従来の腕時計と比較したメリット

従来のアナログ腕時計は秒針が視認しやすい反面、以下の課題がありました。

項目アナログ腕時計アップルウォッチ
秒針の視認性◎(常時表示に設定可))
タイマー・アラーム△ 手動設定◎(常時表示に設定可)
衛生管理△ 防水モデル限定◎ 耐水・防塵・簡易清拭
業務連携◎ メッセージ・リマインダー

これらの比較から、アップルウォッチは看護業務により直結する機能性を持ちつつ、清拭対応で衛生面のデメリットも補えると判断しました。

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秒針は患者さんの脈拍を実測するために必須です。スマートウォッチによっては秒針機能が無いものも多いですが、この点もアップルウォッチはデジタル秒針機能があったため、優秀でした。

看護業務に適した機能とは

実際に病棟で役立っている主な機能は次の4点です。

  • タイマー:点滴や吸入治療の終了時刻を複数管理
  • リマインダー:指示受け忘れを防止
  • 心拍数モニター:自己ストレス管理でヒヤリ・ハットを低減
  • Siri音声入力:手が離せない処置中でもメモを残せる

これらはメモ帳やハンドブックを取り出す手間を省ける上、振動通知によって夜勤中の静寂を保ちながら業務を進行できるため、スタッフ間で円滑な情報共有が可能です。

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うっかり忘れが多い私にとって、リマインダー機能は神様のような機能です。

Series別の機能比較と看護師におすすめのモデル

現行ラインアップのうち、医療現場で特に使いやすいモデルを比較しました。

機能Series 10Series Ultra2Apple Watch SE(第2世代)
常時表示Retina
皮膚温センサー
心電図アプリ
価格帯(Apple公式税込)GPS + Cellularモデル
75,800円から
GPS + Cellularモデル
128,800円から
GPS + Cellularモデル
42,800円から
素材46mmまたは42mmの
アルミニウムまたはチタニウムのケース
49mmのチタニウムケース44mmまたは40mmの
アルミニウムケース

夜勤で常時表示心電図アプリを活用するケースが多いことから、私のおすすめは「Series Ultra2」です。特に皮膚温センサーは看護師の体調管理やシフト調整の判断材料に役立っています。画面も大きく、視認性も抜群です。

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コストを優先する場合は、バッテリー性能を含めバランスの良いApple Watch SEが選択肢になります。私もコストを最優先してこのモデルを選択しました。

アップルウォッチの詳細スペックや最新価格はApple公式サイトで確認できます。

病棟勤務における看護師のアップルウォッチ活用術

病棟勤務の看護師に役立つアップルウォッチの機能として、以下のものが挙げられます。

  • タイマー機能を使った投薬管理の効率化
  • 心拍数測定とストレスマネジメント
  • ハンズフリーでのリマインダー活用法

タイマー機能を使った投薬管理の効率化

病棟では複数患者への投薬時間が重なりやすく、紙のタイムスケジュールだけではヒューマンエラーを完全に防ぎきれません。アップルウォッチの「タイマー」アプリは1タップで複数タイマーを並行起動でき、薬剤ごとの投薬間隔を色別で表示できます。手元で振動通知が来るため、ナースステーションに戻らなくても投薬タイミングを把握でき、ラウンド中の効率が大幅に向上します。

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「振動に気づかないのでは?」と気にする人もいますが、手元にくる振動はどんなに忙しくてもはっきり感じ取れるので安心です。

また、Apple Watch Series 7以降では時計の画面領域が拡大され、投薬内容を「コンプリケーション」に表示することで一目で確認可能です。Apple公式の使い方ガイド「Apple Watch でタイマーを使う」に従えば、Siriへの音声入力のみでタイマーを設定でき、手袋を着用したままでも衛生的に操作できます。

薬剤カテゴリー推奨タイマー設定例リマインダー文言
抗菌薬点滴30分ごと「〇号室 抗菌薬滴下速度確認」
解熱鎮痛剤4時間ごと「〇号室 解熱剤 次回投与」
インスリン皮下注食前15分「〇号室 血糖測定&インスリン」

心拍数測定とストレスマネジメント

交替制勤務の看護師は交感神経が優位になりやすく、慢性的なストレスや睡眠不足が問題となります。アップルウォッチの「心拍数」アプリは30秒ごとにバックグラウンド計測を行い、異常な高心拍・低心拍を通知します。心拍数の推移はiPhoneの「ヘルスケア」アプリに自動連携されるため、自分のストレスレベルを客観的に評価可能です。

最新モデルでは心電図(ECG)機能も搭載されており、Apple公式のECG解説にあるように不整脈の兆候を検出できます。自分の健康管理を行うことで欠勤リスクを減らし、結果的にチーム全体の業務効率化につながります。

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ただし、正式な医療機器ではないのであくまで参考程度に使用しましょう。

ハンズフリーでのリマインダー活用法

病棟で両手が塞がっている状況では、音声操作によるリマインダー設定が有効です。Siriに「20分後にドレーン排液量をチェック」と話しかけるだけでアップルウォッチがリマインダーを作成し、バイブレーションで通知してくれます。夜勤帯で病室を暗くしている場合でも消灯下での安全な通知が可能です。

ナースコール対応時の便利なコマンド設定

ナースコールを受けた際はSiriショートカットに「現在の担当患者リストを表示」「至急薬のオーダーを確認」などを登録しておくと、わずか数秒で必要情報へアクセスできます。電子カルテ連携アプリ(例:HIS Connect)と併用すれば、ステーションに戻らずに指示内容を参照でき、移動時間が短縮されます。

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連携できるかどうかは職場によるため、注意しましょう。

音声入力を活用した記録の下書き

アップルウォッチの音声入力機能は想像以上に精度が高く、手元で患者のバイタルサインや主観的情報を音声メモとして残せます。収集した音声はiPhoneに自動転送され、巡回後に電子カルテへコピペするだけで記録業務が完了します。

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病院で使用可能なiPhoneやiPadに連携できる場合は、さらに利便性が上がりますね。

外来や訪問における看護師のアップルウォッチ活用事例

外来診療や訪問看護では、短時間で複数の患者対応・移動・緊急連絡が求められます。アップルウォッチはそのポータビリティとヘルスケア機能により、医療従事者が抱える「時間の不足」と「情報の分散」を同時に解決できるツールとして注目されています。

  • スケジュール管理と移動時間の効率化
  • 患者とのコミュニケーションツールとしての活用
  • 緊急時の連絡手段としての信頼性

スケジュール管理と移動時間の効率化

外来や訪問看護では分刻みでスケジュールが変動します。アップルウォッチのカレンダー連携により、電子カルテやシフト管理ソフトで入力した予定をリアルタイムで受信できるため、紙の訪問予定表を持ち歩く必要がなくなります。

内蔵GPSと連携したマップアプリを使えば、次の訪問先までの最短ルートがリストバンド上に表示され、迷いや遅延のリスクを最小化します。

活用機能具体的な設定例期待できる効果
カレンダー連携iPhoneで勤務表とGoogleカレンダーを同期し、文字盤に「カレンダー」コンプリケーションを配置次の診療・訪問開始時刻を手元で即確認
マップのナビゲーション「徒歩」を選択し、デジタルクラウン長押しでSiriに訪問先を音声入力曲がり角のたびに触覚で通知され、スマートフォンを取り出す手間を削減

特に訪問看護では移動と間接業務にかかる時間が業務全体の約40%を占めるという報告もあり、ルート最適化は大きな業務効率化に直結します(参照:日本看護協会 訪問看護の現状と課題

患者とのコミュニケーションやスタッフとの連携ツールとしての活用

外来診療では待合室から診察室への呼び出し、訪問看護では患者宅の呼び鈴に対する応答など、こまめなコミュニケーションが求められます。アップルウォッチの「トランシーバー」機能を活用すれば、同じ病棟・チーム内の看護師同士がワンタップで通話でき、迅速な情報連携が可能になります。

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事業所でアップルウォッチを取り入れているなどで他スタッフも使用していれば、どこでも密な連携が取れます。

マイク内蔵により、待合やリハビリスペースの移動中でもSiriによる音声入力でカルテ下書きを残すことができるため、書類作成の後回しを防ぎ、患者との対話時間を確保できます。

機能おすすめアプリ活用イメージ
トランシーバ標準搭載外来看護師と検査技師間でリアルタイムに呼び出し可
リマインダー標準「リマインダー」抗生剤点滴時間をチーム全員で共有
音声入力「Bear」などメモアプリ患者問診の要点をSiriでメモ、電子カルテ転記を短縮

緊急時の連絡手段としての信頼性

訪問先で体調異変や転倒といった緊急事態が発生した場合、アップルウォッチの「緊急SOS」機能を長押しで発動すれば、事前に登録した救急連絡先や事業所へ自動発信・現在地通知が行われます。特にセルラーモデルはiPhoneが手元になくても通話でき、単独での救援要請が可能です。Appleによれば、緊急SOSは国際緊急電話番号にも対応しており、日本国内では119番へ自動発信されます(参照:Apple公式サポート「緊急SOSの使い方」

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セルラーモデルは金額が15,000円ほど上がりますが、単体で通話ができるメリットは大きいです。

また、転倒検出・心拍異常通知をONにしておくことで、看護師自身の安全管理にも役立ちます。長時間運転や悪天候時の訪問など、リスクの高いシーンでのバックアップとして有効です。

看護師がアップルウォッチを使用する際の注意点

看護師が仕事の現場で有効にアップルウォッチを活用するには、いくつかの注意点を踏まえておく必要があります。安全に業務効率化を図るために、以下の3つの点を意識しましょう。

  • 消毒と衛生管理の実践方法
  • バッテリー持続時間と充電のタイミング
  • プライバシーとセキュリティに関する配慮

消毒と衛生管理の実践方法

医療機器としての取り扱い基準

医療現場では器具の洗浄・消毒が徹底されており、アップルウォッチも例外ではありません。スマートウォッチはフォーミングタイプの速乾性アルコールで短時間に清拭できるため、従来のメタル製腕時計よりも衛生管理が容易です。

推奨される消毒剤と清拭頻度

消毒剤濃度推奨頻度注意点
速乾性エタノール70〜80%患者対応ごとディスプレイを強く擦らない
次亜塩素酸ナトリウム0.05%体液曝露後ベルトの色落ちに注意
イソプロパノール70%終業時金属フレームの腐食防止

Apple公式は「70%イソプロピルアルコールワイプ」を推奨し、機器損傷を避けるため塩素系漂白剤の高濃度使用を控えるよう案内していますApple Watch のお手入れと清掃方法

ベルト素材別メンテナンス

シリコンやフルオロエラストマー製スポーツバンドは水洗いが容易で速乾性も高いですが、布製やレザー製は吸水しやすいため夜勤帯での着用は避けると衛生的です。金属アレルギーの患者に接触する場面ではナイロンバンドよりも非金属バンドが推奨されます。

バッテリー持続時間と充電のタイミング

シフトパターン別充電計画

公私にわたってアップルウォッチを使用するのであれば18時間前後の連続使用が想定されますが、夜勤(16時間前後)では就寝前のフル充電+休憩中の急速充電が安全策です。Apple公式によると、「バッテリー充電の最適化という機能で、Apple Watchがフル充電されたままの時間を極力短くして、バッテリーの劣化を軽減し、寿命を延ばしてくれる」と明記されています。Apple Watch バッテリーとパフォーマンス

省電力設定と機能制限

アップルウォッチOS 9以降では「低電力モード」が追加され、心拍数測定間隔を延ばすことで40時間の駆動が可能です。ただしフォールディテクションや心電図(ECG)解析など一部機能が停止するため、救急外来や訪問看護の緊急対応時には通常モードを推奨します。

プライバシーとセキュリティに関する配慮

医療情報保護法規との関連

看護記録の要約や患者情報を通知で受け取る場合、個人情報保護法および厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に従う必要があります。

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個人情報を取り扱うため、かなり慎重に行う必要があります。漏洩リスクの観点から禁止する職場も多いので、必ず職場へ確認してから取り扱いましょう。

ロック設定と二段階認証

アップルウォッチは装着者の皮膚接触を感知してアンロックされますが、患者搬送時の脱落を考慮し「手首検出+パスコード」設定を必須にしましょう。病院支給のiPhoneとペアリングしている場合は、医療用Wi-Fiネットワークでの二段階認証が求められるケースがあります。

通知内容のマスキング

ロック画面にフルテキストを表示させず、差出人名またはアプリ名のみを表示させると、情報漏えいリスクを最小化できます。重要アラートはiPhone側のみで全表示し、ウォッチ側ではサマリーのみ閲覧する設定が推奨されます。

看護師の業務効率化に役立つアップルウォッチのアプリとカスタマイズ術

看護現場において、アップルウォッチをさらに便利に使用するためのアプリやカスタマイズの方法について解説します。

  • 看護業務に便利なヘルスケアアプリの活用法
  • 勤務シフト管理を助けるカレンダー連携のコツ
  • 文字盤のカスタマイズと情報の優先順位付け

看護業務に便利なヘルスケアアプリの活用法

アップルウォッチには標準搭載アプリとサードパーティ製アプリの両方が揃っており、看護師が抱えがちな「多忙・不規則・高ストレス」という課題をバックアップします。特に標準アプリは電子カルテ端末との同時使用でも連携処理が軽く、院内Wi-Fiに依存しない点が現場で評価されています。

例えば、以下の表のようなアプリや機能があります。

アプリ名主な機能メリット
服薬服薬ログ・リマインダー患者ごとの定時投薬を自己管理しながら通知で再確認
心拍数リアルタイム心拍モニタリング自分のバイタルを把握し、疲労が蓄積しやすい夜勤時のセルフケアに活用
マインドフルネス呼吸ガイド・マインドフルネス通知緊張が高まる緊急入院後に1分間の呼吸エクササイズでストレスをリセット
点滴タイマー(Drip Timer)点滴速度計算・アラーム滴下数の再確認と終了予定時刻の共有でヒヤリ・ハットを減少
ナスカレシフトの共有・色分け表示病棟全体の勤務表を同期し、交代要請時の見落としを防止

標準アプリの詳細はApple公式ガイドから確認できます。サードパーティ製は院内ポリシーに合わせ、App Storeの許可リスト登録を済ませておくとセキュリティ監査がスムーズです。

勤務シフト管理を助けるカレンダー連携のコツ

夜勤・準夜勤・日勤などシフトの種類が多い看護師こそ、iPhoneカレンダーとの双方向同期が欠かせません。アップルウォッチ側で予定を確認できれば、ハンドオーバーやカンファレンスの時間も一目で把握できます。

設定項目推奨設定メリット
カレンダー表示服薬ログ・リマインダー夜勤帯をまたぐシフトでも誤認防止
通知1日(24時間)表示申し送り直前の慌ただしさを回避
カラー分類15分前・開始時一瞬で勤務種別を識別
共有設定チーム用iCloudカレンダー急な欠員時に代行者が確認しやすい

シフト管理アプリナスカレは、iPhoneカレンダーの書き込み権限をオンにするだけでアップルウォッチの文字盤に次回勤務が自動表示されます。

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「ナスカレ」は友人や同僚とシフトや予定を共有できるので、私も仲間とともに重宝しています。

文字盤のカスタマイズと情報の優先順位付け

アップルウォッチは同時表示できる情報量が限られているため、看護業務での「見るべきデータ」を厳選することが重要です。おすすめはインフォグラフまたはモジュラーの文字盤を基盤に、最大8個のコンプリケーションを配置する方法です。

私が実際に配置しているアプリを、以下の表にまとめました。

コンプリケーション配置位置推奨理由
タイマー上部中央点滴・処置の時間管理をワンタップで開始
リマインダー右上転棟や検査搬送など単発タスクを即登録
カレンダー(次の予定)中央次の申し送り時刻を常時表示
心拍数左下自分の体調異変を早朝に察知
ショートカット右下ナースコール応答用ショートカットを起動

カスタマイズ手順はウォッチアプリ内の「文字盤ギャラリー」→「追加」→「コンプリケーション編集」で行います。詳細はApple公式サポートを参照してください。

最後に、集中モード(Focus)を活用して「夜勤中は個人用通知をオフ」「休憩中のみメッセージを許可」など勤務状況に合わせた通知制御を行うと、アラームの聞き逃しとプライバシー漏えいを同時に防げます。

看護師のアップルウォッチ使用が禁止されている際の対処法

病院の方針や感染管理上の理由から、アップルウォッチを含むスマートウォッチ類の着用が禁止されている職場は少なくありません。とはいえ、タイムマネジメントや業務効率化のニーズそのものが消えるわけではないため、代替手段を確保しておくことが重要です。

ここでは「アナログでもできる効率化」「自分自身のスキル向上」「環境を変える」という3つの視点で対処法を解説します。

文房具やツールの見直しで効率化

デジタルデバイスが使えない場合でも、従来の文房具を工夫すればタスク管理や記録のスピードを高められます。例えば以下のような組み合わせが有効です。

アナログツールアップルウォッチで代替していた機能主なメリット注意点
クリップボード付きタイムスケジュール表リマインダー/タスク管理一目で病棟全体の投薬時間や検査予定を把握更新を怠るとミスにつながる
砂時計・キッチンタイマータイマー視覚的に残時間が分かりやすい消毒のしやすさを確認
色分けボールペン+付箋通知の色分け表示情報の緊急度を即時識別水濡れ・剥離に注意
脈拍数メモリ付きストップウォッチ心拍測定感染防止の観点で消毒が簡単測定時は両手が塞がる
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感染防止の基本として、手が直接触れるツールは消毒可能な素材を選択し、使用後は必ず手指衛生を徹底しましょう。

自己研磨と習慣化で効率化

アップルウォッチがあれば自動で活動量やストレスを計測してくれますが、禁止されている環境下では「自己観察能力」を高めることが重要です。以下のステップを習慣化すると、デバイスに頼らずとも業務効率が向上します。

タイムスタディを行う
1日の看護記録や移動、患者対応にかかった時間を手書きで計測し、無駄な動きを可視化
バッチ処理思考
インシデントレポートや物品補充など同種タスクをまとめて実施し、移動回数を削減
ポモドーロ・テクニック
25分作業+5分休憩を繰り返し集中力を維持。短い休憩でのストレッチや深呼吸はバーンアウト予防にも有効

効率的に働ける職場への転職も有効な手段

どうしても看護師の「アップルウォッチ禁止」が業務負担やストレスの原因になっている場合、制度や文化が合った職場を探すことも選択肢の一つです。以下のようなポイントで比較すると、自分に合う環境を見つけやすくなります。

比較項目チェックポイント確認方法
ITツール利用方針スマートウォッチ・タブレットの使用可否病院見学時に看護管理者へ質問
業務フロー電子カルテ・音声入力導入率現場の看護師へのヒアリング
教育体制タイムマネジメント・ICT研修の有無入職前ガイダンス資料を確認
残業時間月平均10時間以下が目安求人票・厚生労働省公開データ

アップルウォッチが使えない環境でも、ツールの選定・スキルアップ・働く場所の見直しという多面的アプローチを取ることで、看護師としての生産性とQOLを高めることができます。

転職を検討する際は、口コミや現場見学の情報に加え、「レバウェル看護」などの看護師専門転職支援サービスを活用すると、事前に「デジタル機器の扱い」に関する細かな条件交渉がしやすくなります。

看護師専門の転職支援サービスは数多くありますが、その中でもレバウェル看護(旧看護のお仕事)は特におすすめです。基本的にアップルウォッチの取り扱いや業務内容に関する情報は、非常に内部的であり、一般公開されている求人情報には記載されていません。

レバウェル看護は年間7,000回を超える職場訪問を実施しており、病院や施設の内部情報の量は業界トップクラスです。細かい情報まで理解したうえで職場を決めたい人に最適な転職エージェントです。

まとめ

看護師がApple Watchを業務に活用する際は、まず勤務先の規定を確認し、消毒やプライバシー対策を徹底することが大切です。そのうえで、投薬のタイマー管理や音声入力による記録補助など、Apple Watchを使えば業務の効率化が期待できます。

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現場のルールや環境に合わせたツール選びを行い、患者さんの安全と自身の働きやすさの両立を目指しましょう。

ただし、病院によっては使用が禁止されている場合もあります。その場合は、シャープペン付きのタイマーや多機能ボールペンなどの文房具を見直したり、業務の工夫・自己研鑽を行ったり、場合によっては転職を検討するのも選択肢の一つです。

アップルウォッチの使用が許可されている職場や業務の効率化が図れる職場を希望する際は、内部情報に精通した「レバウェル看護」を利用するのがおすすめです。

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この記事を書いた人

☀︎看護師✕WEBライターとして活動中
☀︎2児のパパでもある男性看護師
☀︎本業は介護施設で主任看護師として活躍中
☀︎子育てをしながらスキマ時間で毎月5万円稼ぐ
☀︎ライターとしての最高月収は20万円

【経験した副業】
病棟・施設の夜勤専従バイト、訪問看護、マラソンイベントの救護バイト

これまで数回の転職を経て年収150万円アップも達成しました。
本ブログでは「転職と副業で月5万円以上の収入アップ」をモットーに、看護師資格を活かした副業や転職について有益な情報提供をしています。

【メディア掲載実績】
・看護師転職支援サービス「看護求人ガイド」様にて掲載
・看護師転職支援サービス「看護キャリアナビ」を運営する株式会社ヒトイキ様にて掲載
・赤枝医院様にて掲載
・メディカルアートメイク「Do’contour」様にて掲載
・アートメイクスクールCleo様にて掲載
・アートメイククリニック比較メディア「アートメイクの窓口」様にて掲載
その他多くのメディア様に記事を取り上げていただいております。

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