「なぜか面接で不採用になってしまう」と悩んでいませんか?実は、採用担当者は履歴書や面接の端々から、ある決定的な特徴を見抜いています。
この記事では、介護施設の採用担当も務める現役主任看護師が、採用したくない看護師の特徴10選と面接官の本音を徹底解説します。
ryanta73結論から言うと、採用を見送る最大の理由は「早期離職のリスク」と「協調性の欠如」です。
プライドの高さや他責思考など、無意識にやってしまいがちなNG行動から改善策まで解説します。採用側の視点を理解し、転職成功への一歩を踏み出しましょう。
»【看護師の転職完全ガイド】おすすめの方法と成功のコツを採用担当者が解説
採用担当者が「採用したくない看護師」だと感じるケース


看護師の採用は売り手市場と言われていますが、それでも採用担当者が「この人だけは採用したくない」と判断するのには、組織を守るための明確な根拠があります。
ここでは、採用担当者が最も恐れる3つの根本的なリスクについて解説します。
- そもそも看護師の採用にはコストがかかる
- 早期離職のリスクが高いと判断される場合
- チームワークを乱す性格や態度が見える場合
そもそも看護師の採用にはコストがかかる
採用には多大なコストと労力がかかります。人材紹介会社を利用する場合、想定年収の20〜30%程度の手数料が発生することも珍しくありません。



例えば年収500万円の看護師を採用した場合は、単純計算で100万円〜150万円支払わなければなりません。
入職後の教育や研修にかかる現場スタッフの時間的コストも無視できません。そのため、採用担当者は「長く働いてくれるか」「組織に利益をもたらすか」をシビアに見極めています。
早期離職のリスクが高いと判断される場合
採用担当者が最も避けたい事態の一つが「早期離職」です。苦労して採用し、現場で教育を始めた矢先に退職されてしまうと、採用コストが無駄になるだけでなく、教育を担当した現場スタッフのモチベーション低下や疲弊を招きます。
特に以下のような特徴が見られる場合、面接官は「すぐに辞めてしまうのではないか」という警戒心を抱きます。
- 転職回数が極端に多い
- 「嫌なことがあるとすぐに辞める癖がついているのではないか」「当施設でも定着しない可能性が高い」と判断します。
- 退職理由が他責ばかり
- 「前の職場が悪かった」という不満ばかり述べる人は、新しい職場でも同様に不満を見つけて辞めるリスクが高いと考えます。
- キャリアプランが曖昧
- 「なんとなく」で応募している場合、仕事の厳しさに直面した際に踏ん張りがきかず、早期に離脱する傾向があります。
- 条件面への執着が強い
- 給与や休日などの条件だけで選んでいる場合、より良い条件の求人があればすぐに転職してしまう可能性があります。
このように、採用側は履歴書や面接での対話を通じて、「定着性」を厳しくチェックしています。



どれほど優秀なスキルを持っていても、すぐに辞めてしまう人材は、組織にとってマイナスでしかありません。
チームワークを乱す性格や態度が見える場合
看護師の仕事は、医師や薬剤師、そして介護施設であれば介護士やケアマネジャーなど、多職種との連携が不可欠です。そのため、個人の能力がいかに高くても、チームの和を乱すような性格や態度は致命的な欠点とみなされます。
特に介護施設においては、看護師が「医療の専門家」としてのプライドを高く持ちすぎ、介護スタッフを見下すような態度をとると、現場の空気は一瞬で悪化します。これを「組織のクラッシャー」になり得ると判断された場合、採用は見送られます。



特に私が恐れているのは、一人の採用によって既存の優秀なスタッフがストレスを感じ、連鎖的に退職してしまうことです。
具体的には、以下のような態度が「チームワークを乱す」と判断される要因となります。
「チームワークを乱す」と判断されやすい態度
- 人の話を聞かず、自分の主張ばかりを一方的に話す
- 質問に対して否定的な言葉(「でも」「だって」)から入る癖がある
- 挨拶の声が小さく、アイコンタクトが取れないなど、基本的なコミュニケーションに難がある
- 前の職場の悪口を感情的に話すなど、攻撃的な一面が見える
私は面接という短い時間の中で「この人と一緒に働きたいか」「現場のスタッフとうまくやっていけるか」を直感的に、かつ論理的に判断しています。協調性の欠如は、医療事故(インシデント)のリスクにも直結するため、スキル以上に重視されるポイントと言えるでしょう。
【性格・態度編】採用したくない看護師の特徴5選


採用面接において経歴やスキル以上に重視されるのが「性格」や「態度」といった人柄の部分です。特に私が働く介護施設や慢性期病棟などでは、多職種との連携が不可欠であるため、チームの和を乱すような人物はどれほどスキルが高くても敬遠されます。
現場で採用担当をしていると、「この人と一緒に働きたいか」という視点で直感的に「NO」と判断せざるを得ない瞬間があります。ここでは、採用側が「採用したくない」と判断する性格や態度の具体的な特徴を5つ解説します。
- プライドが高く介護職や他職種を見下す
- 挨拶ができず基本的なコミュニケーションが取れない
- ネガティブ発言や他責思考が多く素直さがない
- 感情の起伏が激しく職場の空気を悪くする
- 清潔感がなく社会人としてのマナーが欠如している
プライドが高く介護職や他職種を見下す
看護師としての経験や知識があることは素晴らしいことですが、それを鼻にかけ、介護士やリハビリスタッフなど他の職種を見下す態度は致命的です。特に病院から介護施設へ転職を希望される方に時折見受けられるのが、「私は医療職だから、下の世話や生活援助はしたくない」というオーラです。


チームケアが基本となる現場では、職種の垣根を超えてリスペクトし合える姿勢がないと、入職後に人間関係のトラブルメーカーになることが目に見えています。
挨拶ができず基本的なコミュニケーションが取れない
「挨拶なんてできて当たり前」と思われるかもしれませんが、緊張している面接の場ですら、目を見てハキハキと挨拶ができない看護師は意外と多いものです。挨拶はコミュニケーションの第一歩であり、患者様や利用者様と信頼関係を築くための基本スキルです。
挨拶ができない、声が小さい、目を合わせないといった態度は、現場に入った際に「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」が適切に行われないリスクが高いと判断されます。医療現場におけるコミュニケーションエラーは、重大なインシデント(医療事故)に直結するため、採用側としては非常にシビアに見ています。
ネガティブ発言や他責思考が多く素直さがない
退職理由や志望動機を聞いた際に、前の職場の悪口や不平不満ばかりを並べる人は「採用したくない看護師」の筆頭です。「師長が厳しかった」「病院の方針が合わなかった」「人間関係が悪かった」といった発言は、一見もっともな理由に見えても、採用側には「自分に原因があるとは考えない他責思考の人」と映ります。



他責思考が強い人は、仕事でミスをした際にも言い訳をしたり、指導に対して反発したりする傾向があります。
新しい職場では新しいやり方を素直に吸収する姿勢が求められますが、ネガティブな発言が多い人は「扱いにくい人材」として不採用の対象となります。
感情の起伏が激しく職場の空気を悪くする
看護の現場は常に忙しく、ストレスがかかる場面も多々あります。そのような状況下で、自分の機嫌をコントロールできず、感情をあらわにする人はチームにとって有害です。面接中に予想外の質問をされた際や、少し圧迫気味な質問をされた際に、ムッとした表情を見せたり、動揺して投げやりな回答になったりする人は要注意です。
感情の起伏が激しいスタッフが一人いるだけで、ナースステーションの雰囲気は悪くなり、他のスタッフが萎縮してしまいます。採用担当者は「ストレス耐性」や「アンガーマネジメントができるか」を会話の端々からチェックしています。
清潔感がなく社会人としてのマナーが欠如している
医療従事者である以上、清潔感は信頼の証です。身だしなみが整っていないことは、単に見た目の問題だけでなく、「細部への配慮ができない」「衛生管理の意識が低い」「患者様に不快感を与えても平気」という評価につながります。
以下は、面接で採用担当者がチェックしている身だしなみとマナーのNG例とOK例の比較です。


これらは社会人として最低限のマナーですが、看護師は売り手市場(人手不足)であるためか、こうした基本をおろそかにしているケースも散見されます。だからこそ、当たり前のマナーができているだけで「しっかりした人だ」というプラスの評価に繋がります。
【スキル・経歴編】採用したくない看護師の特徴5選


ここで言う「採用したくない」とは、単に技術が未熟であることではありません。未熟であれば教育すれば良いだけですが、教育しても改善が見込めない、あるいは組織に悪影響を及ぼす可能性があると判断される点が問題です。
私が採用担当をする際、特に注意深くチェックしている「スキル・経歴に関する5つのネガティブ要素」を解説します。
- 転職回数が極端に多い
- 自身のスキルを過大評価している
- 医療安全に対する意識がい
- 新しい知識や技術を学ぶ意欲が感じられない
- 志望動機が給与や休日などの条件面ばかりである
転職回数が極端に多い
転職回数が多いこと自体がそのまま不採用の理由になるわけではありません。しかし、短期間(数ヶ月〜1年未満)での離職を繰り返しており、その退職理由に一貫性がない場合は「ジョブホッパー」とみなされ、警戒されます。
採用側にとって、新しい看護師を採用し、業務を教え、一人立ちさせるまでには多大な「教育コスト」と「時間」がかかります。そのため、「嫌なことがあるとすぐに辞めてしまうのではないか」「当施設も腰掛け程度にしか考えていないのではないか」という懸念を抱かせる経歴は致命的です。
特に、急性期、慢性期、クリニック、介護施設と脈絡なく職場を変えている場合、「自分が何をしたいのか定まっていない」と判断されやすく、キャリアプランの欠如としてマイナス評価につながります。
自身のスキルを過大評価している
中途採用の面接で最も懸念されるのが、「前の病院ではこうだった」と主張し、新しい職場のルールや手順を受け入れないタイプです。特に、大学病院や大規模な総合病院での経験が長い看護師が、中小規模の病院や介護施設へ転職する際にこの傾向が見られます。
自信があることは素晴らしいですが、それを過信して「自分流」を押し通そうとする姿勢は、チーム医療における協調性を欠くと判断されます。



現場の主任看護師としての視点では、高度なスキルを持っていても扱いにくい人材より、基本的なスキルしかなくても「アンラーニング(学習棄却)」ができ、新しい環境に合わせて柔軟に学べる人材の方を採用したいと考えます。
医療安全に対する意識が低い
看護師として重要な資質の一つが「誠実さ」と「危機管理能力」です。面接の中で過去の失敗談やヒヤリハットの経験について質問した際、具体性がなかったり、他責的な発言(環境や他人のせいにする)が見られたりする場合、医療安全に対する意識が低いと判断します。
インシデントレポートの提出を「怒られるから嫌だ」と捉えているような言動が見え隠れすると、重大な医療事故を隠蔽するリスクがあるとみなされ、採用候補から即座に外れます。特に介護施設では医師が常駐していない時間帯も多いため、看護師の判断ミスや報告漏れが利用者の命に直結します。そのため、安全管理への意識レベルは病院と同様に厳しく見られています。
新しい知識や技術を学ぶ意欲が感じられない
医療や介護の現場は日々変化しており、診療報酬の改定や新しい感染症対策など、常に知識のアップデートが求められます。「ブランクがあるから教えてもらって当たり前」「もう年だから新しいことは覚えられない」といった受け身の姿勢や、自己研鑽を拒否する態度は採用したくない大きな要因です。



スキル不足そのものは問題ありませんが、学ぶ気がないことは将来的な成長が見込めないことを意味します。
逆に、面接で「最近関心を持った医療ニュースはありますか?」と聞いた際にスラスラ答えられると、非常に好印象です。
志望動機が給与や休日などの条件面ばかりである
もちろん、給与や休日は働く上で重要な要素です。しかし、志望動機や逆質問の時間がすべて「残業代は1分単位で出ますか?」「有給は入職後すぐに使えますか?」といった待遇面の確認だけに終始する場合、採用担当者は不安を覚えます。
これは「条件さえ良ければどこでもいい」というメッセージに受け取られ、より条件の良い求人が出ればすぐに転職してしまうだろうと判断されるからです。また、施設の理念やケアの方針に対する共感や興味が感じられないと、入職後のミスマッチによる早期離職のリスクが高いとみなされます。
以下に、採用担当者が「スキル・経歴」において重視するポイントを整理しました。
| 評価項目 | 採用したくない看護師の特徴 | 採用したい看護師の特徴 |
| キャリアの一貫性 | 短期間での離職を繰り返し、退職理由が他責的で曖昧 | 転職理由に明確な目的があり、キャリアビジョンが語れる |
| スキルの受容性 | 過去の経験に固執し、新しいやり方を否定する | 経験を活かしつつ、新しい職場のルールを素直に学ぶ |
| 安全管理意識 | ミスを隠そうとする、または軽く考えている | リスクに対する感度が高く、報告・連絡・相談が徹底できる |
| 学習意欲 | 受け身で、自ら学ぼうとする姿勢がない | 未経験の分野でも積極的に知識を吸収しようとする |
| 就業意欲 | 条件面(給与・休み)の要求ばかりが目立つ | 施設の理念やケアの内容に興味を持ち、貢献意欲があ |
面接官はここを見てる!この看護師は採用したくないと判断する瞬間


ここまで、性格やスキル面での「採用したくない看護師」の特徴を解説してきましたが、実はそれ以前の段階で合否が決まっているケースも少なくありません。
私は現在、介護施設で多くの看護師・介護士の面接を行っていますが、「この人は採用できない」と判断するタイミングの多くは、面接開始から最初の5分以内に訪れます。
面接官は、あなたが話す「内容」だけでなく、無意識に出てしまう「行動」や「癖」から、看護師としての適性を厳しくチェックしています。ここでは、現役の採用担当者が実際の面接現場でどこを見ているのか、裏側を包み隠さずお伝えします。
»看護師面接で落ちるフラグ5選!経験者が教える致命的なNG行動と採用に向けた対策
- 履歴書の書き方や証明写真から伝わる雑な印象
- 面接室に入室する際の立ち居振る舞いと目線
- 質問に対する回答のズレや会話のキャッチボール
履歴書の書き方や証明写真から伝わる雑な印象
面接官が最初に目にするのは、本人ではなく履歴書です。ここで「雑な仕事をする人だ」という印象を持たれてしまうと、面接での挽回は難しくなります。
特に看護師は、カルテ記載やインシデントレポート、申し送りなど、正確な記録が求められる職業です。履歴書の不備は、そのまま「医療事故のリスクがある人材」という評価に直結します。



私が実際に「この時点で採用したくない」と感じた履歴書の特徴を以下にまとめました。


中でも特に注意していただきたいのが、「消せるボールペン」の使用です。医療現場では、修正可能なペンでの記録は法的に認められていません。これを履歴書で使用してくる看護師は、その時点で「医療安全に対する意識が低い」と判断し、不採用にすることが多いです。
»【例文多数】看護師の履歴書の書き方|現役採用担当者がポイントを徹底解説
面接室に入室する際の立ち居振る舞いと目線
「失礼します」とドアを開けてから、椅子に座るまでの数秒間。ここには、その人の「素」の人間性が凝縮されています。
採用担当者が特に注目しているのは、「誰に対して、どのような態度を取るか」です。面接官に対して愛想が良くても、案内してくれた事務スタッフや、すれ違った介護スタッフへの挨拶がない人は、チームワークを乱す要因になります。
私が実際にマイナス評価を下した入室時の行動
- ドアを後ろ手で閉める
- 相手にお尻を向けたままドアを閉める行為は、非常に雑な印象を与えます。一度振り返って、静かに閉めるのがマナーです。
- 目が泳いでいる・合わせない
- 極度の緊張は理解できますが、挨拶の瞬間に一度も目が合わない看護師は、「患者様の変化に気づけない」「報告・連絡・相談ができない」と判断されます。
- コートを着たまま入室する
- 冬場の面接で多いケースです。建物に入る前、あるいは受付の時点で脱いでおくのが社会人の常識です。
介護施設や病院では、高齢の利用者様や不安を抱えた患者様と接します。第一印象で安心感を与えられない看護師は、どれだけ技術が高くても現場では通用しません。面接官は、応募者を通して「現場で働いている姿」を想像しています。



入室時の振る舞いがガサツであれば、ケアもガサツだろうと判断されるのも当然です。
質問に対する回答のズレや会話のキャッチボール
面接はテストではなく「対話」です。しかし、用意してきた回答を暗記してそのまま話そうとするあまり、質問の意図とズレた回答(会話のドッジボール)をしてしまう看護師が非常に多いです。
実際に私が経験したのは、「前の職場で大変だったことは何ですか?」という質問に対し、延々と職場の悪口や、自分がいかに頑張ったかという武勇伝を5分以上話し続ける人がいました。これは採用担当者にとって最も「採用したくない」瞬間の一つです。



看護師の業務において最も重要なスキルの一つが、以下のような「要点をまとめて報告する力」です。
- 医師への状態報告
- 多職種への申し送り
- ご家族への説明
これら全ての場面において、結論から簡潔に話す能力が求められます。面接で質問に対して的確に答えられない、あるいは話が長すぎて要領を得ない人は、「緊急時に医師へ的確な報告ができない人」とみなされます。
また、私の体験談として、「わかりません」と言えるかどうかも重要なポイントです。難しい質問をされた際、知ったかぶりをして的外れな回答をするよりも、「勉強不足で申し訳ありません。現時点ではわかりかねますが、帰宅後に確認いたします」と素直に言える人の方が、医療安全の観点からは信頼できます。
面接官との会話のキャッチボールがスムーズにできることは、そのまま「現場でのコミュニケーション能力の高さ」として評価されることを忘れないでください。
採用したくない看護師と思われないための改善策


ここまで、採用担当者が「この看護師は採用したくない」と判断するネガティブな要素について、厳しい現実をお伝えしてきました。しかし、これらの特徴に一つでも当てはまったからといって、決して就職や転職が不可能になるわけではありません。大切なのは、「自分には改善すべき点がある」と自覚し、行動を変えようとする姿勢です。



私たち採用担当者は、完璧な人間を求めているわけではありません。自身の課題に向き合い、成長しようとする素直さがあるかを見ています。
ここでは、現役の採用担当者の視点から、面接や日々の業務で「一緒に働きたい」と思ってもらうための具体的な改善策を解説します。
- 自己分析を徹底し謙虚な姿勢を身につける
- 協調性と円滑なコミュニケーション能力をアピールする
- 身だしなみと言葉遣いを整え第一印象を良くする
自己分析を徹底し謙虚な姿勢を身につける
採用したくないと思われる最大の要因の一つは、「無自覚なプライドの高さ」や「他責思考」です。これを払拭するためには、徹底的な自己分析が不可欠です。
特に、急性期病院から介護施設やクリニックへ転職する場合など、環境が大きく変わる際には注意が必要です。「前の病院ではこうだった」「自分のやり方が正しい」という固定観念は、新しい職場では「扱いにくい」と判断される材料にしかなりません。
過去の退職理由を「他責」にしない
面接で必ず聞かれる退職理由や転職理由において、前の職場の悪口や不満ばかりを並べていないでしょうか。「人間関係が悪かった」「給料が安かった」という事実はあるかもしれませんが、それをそのまま伝えるのではなく、「自分はどうすべきだったか」「次はどう貢献したいか」という視点に変換することが重要です。
例えば、「人間関係が悪く退職した」という場合でも、以下のように言い換えることで、謙虚さと前向きな姿勢をアピールできます。
NG例
「上司が高圧的で、理不尽なことばかり言われたので辞めました。」
OK例
「チーム内での意見交換が難しい環境でしたが、私自身ももっと積極的にコミュニケーションを取るべきだったと反省しています。御社では、報告・連絡・相談を徹底し、円滑なチームワークを築きたいと考えています。」
協調性と円滑なコミュニケーション能力をアピールする
看護師の仕事は、医師や薬剤師、そして介護施設であれば介護福祉士やケアマネジャーなど、多職種との連携(チーム医療・チームケア)が基本です。「採用したくない」と判断される看護師は、往々にしてこの連携を軽視し、独断専行する傾向があります。
面接の場では、単に「コミュニケーション能力があります」と言うだけでなく、相手の立場を尊重できる「傾聴力」や、専門用語を使わずにわかりやすく伝える「伝達力」を示す必要があります。
以下の表は、採用担当者が現場でチェックしている「協調性の有無」を判断する具体的なポイントです。ご自身の言動と照らし合わせてみてください。





特に介護施設などの採用面接では、「介護職の方をリスペクトできるか」という点が合否を分ける大きなポイントになります。
看護師としての専門性は持ちつつも、職種の壁を作らない姿勢をアピールしましょう。
»看護師の自己PRの書き方と成功例|急性期・精神科での実体験から学ぶ魅力の伝え方
身だしなみと言葉遣いを整え第一印象を良くする
「人は見た目が9割」という言葉がありますが、医療・介護の現場において、身だしなみと言葉遣いは信頼関係を築くための最低限のマナーです。ここが欠けていると、どれだけ素晴らしい経歴やスキルを持っていても、面接の開始数秒で「不採用」のレッテルを貼られる可能性があります。



採用担当者は、面接での応募者の姿を通して「現場で患者様や利用者様にどのような対応をするか」を想像しています。
医療安全の観点からも身だしなみは重要
おしゃれと身だしなみは別物です。長い爪や派手なネイルアート、清潔感のない髪型は、単に印象が悪いだけでなく、「感染管理や医療安全に対する意識が低い」とみなされます。「これくらいなら大丈夫だろう」という甘い考えは捨て、誰が見ても清潔感のある装いを心がけてください。
クッション言葉を活用した柔らかい対応
言葉遣いにおいては、正しい敬語を使うことはもちろんですが、相手に配慮した「クッション言葉」を使えるかどうかが、採用担当者への好印象に繋がります。
否定的な内容や依頼をする際に、「恐れ入りますが」「差し支えなければ」「申し訳ございませんが」といった言葉を自然に挟める看護師は、現場でもトラブルを起こしにくく、患者様やご家族からのクレームも少ない傾向にあります。



面接では、緊張して早口になったり、語尾が強くなったりしがちです。
普段よりも意識して、「ゆっくり」「丁寧な語尾」で話すよう心がけるだけで、落ち着きのある信頼できる看護師という印象を与えることができます。
まとめ


採用担当者が「採用したくない」と判断する根本的な理由は、早期離職のリスクとチームワークを乱す懸念にあります。どれだけ臨床経験が豊富でも、プライドが高く謙虚さに欠ける態度は、現場の調和を崩す要因となるため敬遠されます。
特に介護施設や病院では、他職種と円滑に連携できる協調性が不可欠です。もし自身の言動に心当たりがあったとしても、素直に改善しようとする姿勢があれば評価は好印象に転換することも可能です。



自己分析を通じてマナーとコミュニケーションを見直し、自信を持って面接に挑んでください。










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