副業を希望しても企業が禁止しているため、悩む方が多いです。法律上、会社員の副業は禁止されていません。この記事では副業禁止の背景や副業禁止の企業で収入を得る方法、副業バレを防ぐポイントを解説します。
記事を読めば、副業禁止の企業でもバレること無く、安全に副業できる知識を得られます。副業を考えている方は、参考にしてください。
私はここで紹介する方法で副業デビューをしました。誰でもできる簡単な方法なので、副業未経験の方はこの方法で始めてみるのがおすすめです。
副業禁止は法律で定められていない
会社員の副業は、法律で明確に禁止されてはいません。労働基準法や会社法には副業禁止に関する具体的な規定がなく、企業が就業規則で独自に副業を禁止しているケースがほとんどです。働き方改革の推進が進む中で、副業解禁の流れも見られます。
副業解禁の流れと理由
副業解禁の流れは、2018年に政府が働き方改革を推進したことがきっかけです。厚生労働省は副業・兼業の促進に関するガイドラインを策定し、労働市場の流動性の上昇を目指しました。一人ひとりのスキルやキャリアの向上を図り、働き方の多様化に対応することが目的です。
企業の競争力強化や経済活動の活性化、生産年齢人口の減少対策として、副業解禁が求められました。企業が副業を解禁すると、社員は新しいスキルを身に付け、本業の経験を副業に活かせます。副業解禁により社員のキャリア形成が進み、結果として企業の競争力向上に役立つと考えられます。
副業解禁は経済活動の活性化にも効果的です。副業で所得が増えると消費活動が活発になり、経済全体の活性化につながります。生産年齢人口の減少が進む中で、一人ひとりの労働力を最大限に活かすためにも、副業解禁は重要な施策です。副業の解禁により労働市場の流動性が高まり、新しい働き方の実現も期待できます。
終身雇用が難しくなっている現在では、むしろ副業の必要性が高まっているんですね。
公務員の副業は法律で禁止
公務員の副業は、地方公務員法第38条及び国家公務員法第103条と第104条で禁止されています。公務員は職務専念義務を確保し、本来の仕事に集中しなければいけません。公務員の信用を守るため、利益相反行為や信用失墜行為を防ぐ目的もあります。
公務員の立場を利用して副業していると利益相反行為になり、公正な職務遂行ではなくなります。ただし、すべての副業が禁止されてるわけではありません。教育や研究、執筆などは、所属機関の許可があれば例外的に認められる可能性があります。事前に許可を得なければ、懲戒処分に課される可能性もあるので注意が必要です。
企業が副業を禁止する理由
企業は主に下記の3つの理由で副業を禁止しています。
- 情報漏えいの恐れ
- 本業への悪影響
- 企業のイメージダウン
情報漏えいの恐れ
企業が副業を禁止する大きな理由の一つは、情報漏えいの可能性です。副業を通じて、従業員が会社の機密情報や顧客情報を外部に漏らしてしまうリスクが生じます。同業他社で副業をする場合、意図的でなくても重要な業務データを共有してしまい、不正利用される恐れがあります。
情報漏えいは社内ネットワークのセキュリティが脅かされるだけでなく、企業の信用を傷つけかねません。個人情報保護法に抵触するリスクもあります。顧客情報が漏えいした場合、法的なトラブルや訴訟へと発展するリスクもあります。
情報漏えいは企業にとって深刻なリスクなので、予防的に副業を禁止する企業が多いです。
本業への悪影響
副業による本業への悪影響を企業は懸念しています。疲労感やストレスが蓄積すると、生産性の低下につながりかねません。連日の長時間労働で体力が消耗し、集中力が散漫になる場合があります。副業に割く時間が増え、本業の業務時間の圧迫につながる可能性もあります。
副業と本業のスケジュールが重なるなど、本業に支障が出る場合もあるので注意が必要です。急な副業の依頼が本業の会議と重なると、本業がおろそかになる可能性があります。副業が原因で睡眠不足や健康問題が発生し、本業のパフォーマンスが低下するリスクも考えられます。
本業に悪影響を与える可能性があることが、企業が副業を禁止する理由です。
フルタイムで働いている人は、スキマ時間でほかの労働をするのはかなり体力を消耗します。本来休息に充てるべき時間を労働に費やしているのですから、少なからず影響は出てしまいます。
企業のイメージダウン
企業が副業を禁止する理由の一つは、企業のイメージダウンを防ぐためです。副業によって企業の社会的な信頼を損なう可能性があります。従業員が副業先で不適切な行動や発言をした場合、企業のブランドイメージを傷付けることにつながりかねません。
競合他社との間でトラブルが発生すると、企業のイメージに大きな影響を与えます。副業が原因で競合他社と問題が起きてしまうと、企業の信頼性が低下し、ネガティブなニュースが広まります。イメージダウンは、顧客離れにつながりかねません。企業のイメージダウンを避けるために、多くの企業は副業を禁止にしています。
副業禁止の企業で懲戒処分になるケース
副業禁止の企業では、副業が原因で懲戒処分になる可能性があります。
懲戒処分になる主なケースは以下のとおりです。
- 本業に支障が出たとき
- 企業の信用に傷がついたとき
- 同業他社で副業をしたとき
- 企業に不利益を与えたとき
本業に支障が出たとき
副業の影響で本業に支障が出たときは、懲戒処分を受ける可能性があります。本業の納期やプロジェクト進行の遅れが一例です。副業にのめり込むことで、本業に対する集中力やモチベーションが低下することがあります。副業に取り組む場合は、本業に支障が出ないように注意してください。
時間や体力に余裕を持って副業に取り組みましょう。
企業の信用に傷がついたとき
副業の影響で企業の信用を傷つけてしまう場合は、大きな問題になります。社会的な評価が低下し、顧客や取引先からの信頼の失墜につながるからです。法的トラブルやスキャンダルが報じられた場合、企業の信用は大きく低下します。副業をする際は本業の信用を傷つけないように注意が必要です。
副業はあくまで副業です。難しいことや大きな責任をともなう仕事は避けるべきでしょう。
同業他社で副業をしたとき
同業他社で副業をした場合、懲戒処分の対象になる恐れがあります。競合他社に自社の機密情報が漏れるリスクがあるためです。自社の競争力を低下させ、企業間のトラブルや法的問題も引き起こしかねません。競合企業の業務に関する知識が増えることで、本業との利益相反が生じる恐れがあります。
同業種の副業は噂や人づてにバレてしまうリスクも高いです。看護師のような専門職の場合は、本業とは別の領域の施設で働くなどの工夫が必要です。
自社の機密情報を競合他社に提供することは絶対にしてはいけません。本業で得た知識やスキルを競合他社で活かすと、競争優位性が失われる可能性もあります。リスクを避けるために、同業他社での副業は厳しく禁止されるケースが多いです。
企業は従業員が本業に専念し、自社の利益を最大化するために、同業他社での副業を厳しく取り締まっています。
企業に不利益を与えたとき
企業に不利益を与えた場合、懲戒処分になる可能性があります。
勤め先の企業へ不利益を被らせてしまった場合の一例を以下にまとめました。
- 機密情報の漏えい
- 競合他社への利益供与
- 取引先や顧客の奪取
- リソースや設備の無断利用
- 業務時間内の副業
- 信用損失行動
企業経営に直接的なダメージを与えるだけでなく、社員全体の信頼関係や職場環境にも悪影響を及ぼします。企業のブランドイメージや市場での競争力の低下につながり、企業の存続に関わる問題に発展しかねません。副業をする際は、企業に不利益を与えないように注意が必要です。
本業の病院で入院していた患者さんが副業先の病院に来院するケースもあります。その際に本業の病院での患者情報を副業先で共有することも、情報漏えいやプライバシーの侵害につながるので、注意が必要です。
副業禁止でも本業以外に収入を得る方法
副業禁止の企業でも収入を得る方法は、以下のとおりです。
- 株式投資・FX
- アンケートサイト・ポイントサイト
- 覆面モニター
- ブログ運営・アフィリエイト
- フリマアプリへの出品
上記は副業と見なされにくく、法律や企業の規則に触れない範囲で行えます。
株式投資・FX
株式投資やFXは、副業収入を得る方法として人気です。株式投資は企業の株式を購入し、株価の上昇や配当金を狙う投資方法で、長期的な資産形成を期待できます。FX(外国為替証拠金取引)は、異なる通貨間の為替レートの変動を利用した投資で、短期的な取引が主流です。
株式投資では、上場企業の情報収集が重要です。企業の業績や市場の動向を分析し、将来的な価値の上昇が期待できる株を購入します。利益は譲渡益と配当に分かれています。譲渡益は株を売却した際の価格で、配当は企業からの利益分配金です。
FXは高いリスクとリターンが特徴であり、短期間で大きな利益を狙えます。FX取引は為替レートの予測と市場動向の把握が必要です。異なる通貨の価値が変動するタイミングを見極め、取引を行います。FXは専門の取引業者を通じて取引されます。利益は為替差益とスワップポイントから得ることが可能です。
為替差益は通貨の買値と売値の差額、スワップポイントは異なる通貨間の金利差による収益です。長期的な資産形成を目指すのであれば、株式投資をおすすめします。
短期間で大きな利益を狙う場合はFXがおすすめです。投資を始める際は、自分のリスク許容度や投資目的に応じて選択するのがポイントです。
アンケートサイト・ポイントサイト
アンケートサイトやポイントサイトは、隙間時間で収入を得る方法としておすすめです。初心者でも簡単に始められるので、初めての副業に最適です。アンケートサイトは、インターネット上で簡単なアンケートに答えると報酬を得られます。
有名なアンケートサイトには「マクロミル」や「リサーチパネル」などがあり、すぐに回答できるアンケートが多いです。報酬は現金やギフト券、電子マネーなどさまざまな形で受け取れます。一方で、ポイントサイトは特定のショップで買い物をするとポイントが貯まり、貯まったポイントを現金や商品と交換できます。
「ハピタス」や「モッピー」などが有名なポイントサイトです。ショッピングやサービスを利用して、効率的にポイントを貯められます。スマホアプリでも利用できるサービスが多く、場所を選ばず使える点が大きなメリットです。比較的リスクの低い副業なので、初心者におすすめします。
私の副業での初めての収入はアンケートサイトでした。大きく稼ぐのは難しいですが、副業としてお金を稼ぐ感覚を身に付けるのには非常に簡単で有効的です。
覆面モニター
覆面モニターは、商品やサービスを利用し、使用した感想や体験を報告する副業です。利用者の立場で細かく評価をして、現金やポイント、商品券などで報酬をもらいます。調査対象は飲食店や宿泊施設、美容院などさまざまです。インターネットを通じて応募や参加ができるので時間の制約が少なく、自分のペースで実施できます。
覆面モニター専門のサイトやアプリも存在し、報告内容によっては追加で報酬をもらえる場合もあります。実際にサービスを体験できるだけでなく、楽しみながら収入を得られるのでおすすめの副業です。
休日に家族と楽しみながらお得な報酬を得られるので、出かける楽しみも増えて一石二鳥です。
ブログ運営・アフィリエイト
ブログやアフィリエイトは、インターネット上で情報を発信し、広告収入やアフィリエイトリンクにより収益を得る方法です。初期投資が少なく在庫管理や発送が不要なため、リスクを抑えて始められます。自分の好きなテーマや専門知識を活かしたコンテンツ作りができるため、趣味と仕事を両立させやすい点もおすすめです。
ブログ運営にはSEO対策やSNSの活用が重要です。検索エンジンの上位に表示されることで、より多くの訪問者を獲得できます。訪問者が広告やアフィリエイトリンクをクリックすることにより、収益が増えます。選んだアフィリエイトプログラムによって、稼げるかどうかが変わるポイントです。
一般的には、Google AdSenseやAmazonアソシエイトなどのプラットフォームの利用がおすすめです。法律や規約に従う必要もあります。規約違反をするとアカウントが停止される恐れもあるので、注意しましょう。ブログ運営やアフィリエイトは長期的な視点で取り組む必要があります。
アフィリエイトは稼ぐまでのハードルが高く、全く稼げない人も多いですが、ライティング力やマーケティングなどほかの副業に役立つスキルが身に付くのでとてもおすすめです。
信頼性が高く、有益な情報を提供し続けることで訪問者が増え、収入の大幅な増加も期待できるのでおすすめです。
フリマアプリへの出品
フリマアプリへの出品は、初心者におすすめの副業の一つです。手軽に始められるだけでなく、自宅にある不要品を簡単に現金化できます。自宅の整理整頓にもつながります。
私もフリマアプリで不要な服や参考書などを販売しました。直販できるので買取店よりも高く売れる可能性が高いです。これをきっかけにせどりを始める人もいます。
フリマアプリで不用品を販売する際は、以下のコツを押さえると効果的です。
- 商品写真を高画質で撮影する
- 商品説明を詳細に書く
- 発送方法と送料を明記する
- 購入者からの質問には迅速に回答する
- 取引の評価を意識する
- キャンペーンやセール情報を活用する
以上のポイントを押さえると、フリマアプリの出品は成功しやすいです。
» 資格を活かせる看護師におすすめの副業と注意点
副業バレを防ぐためのポイント
副業を行う際にバレないようにするためのポイントは以下のとおりです。
- 住民税の仕組みを理解する
- バレにくい副業を選ぶ
住民税の仕組みを理解する
副業バレの対策として、住民税の仕組みの理解は欠かせません。住民税は、地方自治体へと納める税金の1つです。住民税には「均等割」と「所得割」の2種類があります。均等割はすべての納税者に一律で課される一定額の税金であり、所得割は前年度の所得にもとづいて計算される税金です。
住民税の納付方法には特別徴収と普通徴収の2種類があります。特別徴収は給与から天引きされる方法で、主に企業に勤務している人が対象です。一方で、普通徴収は自分で直接納付する方法です。副業をしていると、副業収入が合算されるため、住民税が高くなる場合があります。
住民税の金額によって副業バレする可能性が高まるので、副業をする際は普通徴収を選択してください。
住民税の仕組みの理解は、副業バレを防ぐために欠かせません。
» 副業がバレない方法|バレる理由を把握して対策を!
バレにくい副業を選ぶ
副業バレを防ぐには、バレにくい副業の選択が重要です。
バレにくい副業の特徴は以下のとおりです。
- リモートワークが可能な副業
- 小額報酬の仕事
- クラウドソーシングから受注できる仕事
- フレキシブルな仕事
- 本名を公開しない仕事
- 雇用契約が不要な仕事
- 特定のスキルを活かせる仕事
アルバイトなどの雇用契約を結ぶダブルワークは、バレるリスクが高くなるので注意しましょう。
自分の得意を活かして、バレにくい副業に挑戦しましょう。
» メディカルライターとは?具体的な仕事内容と向いている人の特徴
まとめ
副業禁止の背景として、企業のリスク管理やブランド保護の観点があります。背景を理解し、法律上の制約と企業規定の違いを知ることで、トラブル回避に役立ちます。勤め先の起業が副業禁止であっても問題ない方法で収入を獲得し、自分のスキルや知識を広げてキャリア形成につなげましょう。
副業バレのリスクを把握したうえで、副業に挑戦してください。
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